『 時給1万円のバイト・・・ 』 おがけんニュース2023.10号より
おがけんニュースをご覧の皆さん、こんにちは。小川賢一です。
『 コロナウイルス流行による行動制限 』から少しずつ解放されてきましたが、外出を制限された3年間の習慣はなかなか戻らないですね。今まで抑圧された反動から『 旅行業界 』などは復活してきているみたいですが、『 飲食業界 』はコロナ以前と同じ・・・にはなっていないそうです。数字的には大手飲食チェーン店の売り上げは戻ってきているようで(その中心はファストフード系列)売り上げは、コロナ前の水準を超えているとのことです。理由は、家でご飯を食べる内食が続いた日々から、お手軽・比較的安価な外食に移行したからだそう。
一方、居酒屋や夕食をメインに扱っている飲食店ではコロナ前の売上に対して3割減ほどになっているようで、以前よりも飲食にお金をかけることが減っていることも合わさって(プラス物価上昇もあり)行動制限から解放されたあとも、『 夜に外出して、飲み会をする・食事をする 』という習慣はまだ戻っていないように感じました。
『 住宅業界 』も以前のようには戻っていない業界の一つです。物価上昇に加え、ウッドショックの発生から木材の値段は高値で推移し続け、バブル期並みの価格になっているので、ローコスト住宅であってもコロナ前のように「 家賃並みの支払いでマイホーム!」とはならなくなったのです。売上が回復しないので住宅会社も試行錯誤を繰り返しているのですが、この逆境を乗り切る方法は2つ!
① 事業縮小か、M&Aで事業売却
地元の工務店の中では、店舗を撤退させたり、ハウスメーカーでも住宅展示場から撤退したりしています。規模の縮小ならまだいいのですが、中には倒産・・・という会社も出てきました。そして、全国的にはM&A(企業の合併・買収)が流行しています!色んな会社が新規事業でM&A事業を始めたり、ベンチャー企業にもM&A専門会社が多数存在し、そしてどの業界よりも勢いがあります。
うちの会社にも毎日、色んな会社からM&A提案(会社を売りませんか?)のダイレクトメールが届きます(自宅にも届いたりします)。ここまで流行っている理由は、資金の抱負な大手企業が売上を維持するための手法の中で、一番簡単なのが企業買収(=その会社の売り上げを購入すること)だからです。「 お金で売上を買う・・・」これに意味があるのかは、疑問ですが。「 必ず買い手も売り手もWIN-WINの関係です!」とM&Aの会社は言っていますが、結局、会社同士をつなぐことで発生する莫大な仲介手数料を手に入れることが目当てなのでは?と思うのです。
② 必死に受注を獲る!
これはここ数年で凄い変化が起こっています!昨年、業界を驚かせたのが『 タ○ホ○ム 』さんが行った『 見学会来場予約者にもれなく1万円のQUOカードを差し上げるキャンペーン 』です!その反響がすさまじく、大手ハウスメーカーの中で一番の業績を上げたらしいのです。そして、その評判は瞬く間に業界を駆け巡り、今や『 見学会 来場キャンペーン 』で検索すると、想像を超えた数と金額が出てきます・・・住宅展示場を一日回るだけで、時給1万円も夢ではありません。この手法は昔からあり、20年前はせいぜい『 500円のマクドナルド券プレゼント 』だったのですが、僕は当時からこの手法にとても違和感を持っていました。『 500円のマック券が欲しい人 』 = 『 家づくりを考えている人 』ではないと思うからです!マック券をもらうためにガソリンや時間を使い、聞きたくもない家の話を聞く人。マック券だけが欲しい人に時間をかけて家の説明をし、成果につながらない営業マン。
いったい誰が幸せになるのでしょうか?そもそも見知らぬ人に配る(現在は)1万円!これを誰が負担しているのか?それは、その住宅会社で家を建ててくれたOBさんの建物金額に上乗せされているのです。一番感謝し、恩返しする相手はOBさんだと思うし、不特定多数の人にばら撒く1万円があるならば、アフターメンテナンス等でそのOBさんのために使うべきだと思います。
そして、岡山県の住宅業界では更に凄い事になってきています。この数年で県外から進出してきた住宅会社が増え、より競争が激化した上に、ハウスメーカーによる建売住宅の建築ラッシュ・・・それに加えて大型マンション数棟がもうじき完成を迎える・・・間違いなく叩き売り・値引き合戦が始まります。
幸い注文住宅に特化している小川建美では、OBさんからの口コミやご紹介が多く、有難いことに1年6ヶ月先まで施工スケジュールが決まっています。
改めて、受注努力よりも施工努力の方にシフトした方が、買い手(お客さん)も、売り手(住宅会社)もWIN-WINだと思うのですが、なかなかそうはならないのが現状のようです・・・。
『 小川建美の見学会来場プレゼントは・・・会社資料と、家づくりに関する知識・・・です。 』
木造ホーム㈱小川建美 代表取締役社長 小川賢一
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