『 天職ってあると思いますか? 』おがけんニュース2016.11号より
おがけんニュースをご覧の皆さん、こんにちは! 小川賢一です。
先日、チャレンジワークの一環で、
中学2年生の男子3人が小川建美で2日間働いてくれました!
ちょっとやんちゃなサッカー少年のAくん、
純朴で勉強嫌いだけど可愛らしい野球少年Bくん、
恥ずかしがり屋でちょっと面倒くさがり屋の帰宅部 Cくん、
3人それぞれタイプが違い、
人間観察好きの僕にとっては とても有意義な時間でした!
3人にやってもらう事は2日間とも同じで、
午前中は現場の『 掃除 』・午後は事務所で『 書類の整理 』です。
どちらも中学生でも出来る事、誰でも出来る事です。
でも、同時に『 掃除 』は誰でも出来るけど、
『 どこまでやるか 』は人それぞれです。
『 掃除 』以上に奥が深いのは『 書類の整理 』。
今回は不要になったファイル・書類を、紙以外の物
(バインダーの鉄の部分や樹脂の物、ホッチキスの芯など)と紙に分別し、
さらに、紙は裏紙として使えるものと、使えないものに分けてもらいました。
ここまで細かく指示を出すと、
行動の結果は、人の性格や考え方によって大きく分かれていくのです。
そして、その結果をもって何を感じてもらえたのかがとても重要で、
むしろそれこそがチャレンジワークをする目的だと思います!
何年か前から、中学生ならチャレンジワーク、
大学生ならインターンシップなど、
国の方針で社会人になる前に職場体験をすることで、
働く意味づけをする政策が行われていますが、
正しい仕事観を身につけて欲しいなら、
受入れ側の企業の責任はとても大きく、
学校との連携をとらないと上手くいきません。
そもそも憲法では三大義務(勤労・納税・教育)
三大権利(生存・教育・参政)が定められているのですが、
多くの学生さんは勤労の義務感が仕事観の大部分をしめているのです。
義務が一番にくると、
「 やらなければならない 」⇒「 仕事は大変だ 」
⇒「 楽してお金を稼ぎたい 」
という負のスパイラルに陥っていくのです。
そうではなく、もっと『 権利 』の部分に焦点をあてると、
「 人生を楽しむ権利があり 」「 そのために職業選択の自由があり 」
「 学ぶ意欲さえあれば何でも学べる環境があり 」
「 望めば、世の中を変える力さえ持てる 」のです!
という事は、
「 人生を楽しむために、自分の意志でやる! 」
⇒「 一所懸命 努力する 」⇒「 結果がでる 」
⇒「 成長の実感・達成感 」⇒「 仕事は楽しい!!」
となるはずです。
「 人生の成功は約束されてないけど、成長は約束されている 」という格言と同じです。
これを読んでいるみなさんは、
1度は就業した経験があると思いますが、
一番最初に与えられた仕事を覚えていますか?
おそらく、チャレンジワークのように、誰でもできる作業や、
やってもやらなくてもいい仕事だったと思います。
例えばそれが『 コピー取り 』だとすると、
おそらく最初の1枚はドキドキし、ちゃんとコピーできているか?
心配するから真剣に取り組み、努力して、
言われた枚数がちゃんと出来上がった時には達成感も感じていたと思います。
たかが『 コピー取り 』ですよ!
でも、その最初に感じた、
不安→努力→達成感までの出来事が『楽しい!』という事に
つながるのではないでしょうか?
『 仕事が楽しい 』=『 天職 』とするならば、
『 コピー取り 』という仕事でさえ、天職になりうるのです!
でも多くの人は、毎日同じ仕事を繰り返していくうちに、
緊張感がなくなり、出来て当たり前となり、達成感も感じなくなるのです。
そして、いつの日かそれは『 面倒くさい仕事 』になっていくのです。
何が言いたいかというと、『 天職 』かどうかは、
仕事の内容で決まるのではなく、自分の気持ちで決まるのです!
コピー取りも最初の気持ちさえもっていれば、
考え方や工夫次第で、
いつまでたっても達成感は味わえるし、楽しいはずなのです。
ちなみにチャレンジワークで働いてくれた中学生3人は、
初日は『 面倒くさい 』と言っていましたが、
2日目を終えて『 達成感 』を感じてくれていました!
僕も、この成果を出せたことで、『 達成感 』を味わえました。
「 スタッフに『 仕事、楽しいですか? 』と聞いてみて下さいね! 」
木造ホーム㈱小川建美 代表取締役 小川賢一
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