『 子育てに正解は無い。。。 』おがけんニュース2017.04号より
おがけんニュースをご覧の皆さん、こんにちは! 小川賢一です。
今回は久しぶりの登場、コウタ先生(息子 高校球児 新2年生)です。
なぜ『 先生 』かというと、親が子供に教わる事が多いからです。
当然ですが、親は子供が生まれて初めて親になるので、
子供の年齢と『 親年齢 』は同じ!つまり、親が偉いわけではありません。
今回は最近コウタ先生から教わった『 指導者 』についてご紹介します。
コウタ 「 父さん、オレは野球を10年やってきたけど、
指導者ってタイプが3つあると思うんよ。。。」
僕 「 いきなり何?・・・なんか不満に思ったことでもあるん? 」
コウタ 「 そりゃぁ~不満はあるよ!でも、不満を飲み込める時と、
やる気が失せる時があるんよ!」
僕 「 で、3つのタイプって何?」
コウタ 「 一つ目は、自分は何もせんけど、ひたすら『 厳しい 』だけの指導者。
二つ目は、たくさんの本を読んで、勉強して、高い『 理想 』を掲げて、
それを押し付ける指導者。
三つ目は、一番偉い人に『 ゴマ 』をすって、のし上がる指導者。
三人とも、言いよる事は分かるんじゃけど、
楽しくないんよ・・・野球って、楽しいもんじゃねん!?」
僕 「 コウタが言った三つ目は、ただ偉くなっただけで、指導者じゃねぇな。
それ以外に『 自主性 』に任せる指導者もあるんじゃねん?
それを合わせて、3つじゃ。それから、楽しくねぇのは分かるけど、
苦しゅうて、頑張ってやり抜いた結果、何かが出来たら、
それは達成感があるんじゃねん?それも『 楽しい 』の一つじゃろ。。。」
コウタ 「 ん~~~、父さんはやってねぇけぇ~分からんのよ!
でも、小学校の頃の監督は、よく話を聞いてくれた!
それが自主性じゃなぁ。あの監督が一番ええわ」
僕 「 そうじゃなぁ・・・でも、小学校のチームは弱かったけど、
今(高校)のコウタらのチームは、今の指導者が強くしたんじゃねん?
弱いより強い方がええじゃろ!?」
コウタ 「 それもそうじゃなぁ・・・」
この会話で何が言いたいかというと、指導者により指導方法は変わるし、
子供にとって心地よい指導方法が「 良い指導 」とは限らないということです。
この『 厳しさ 』『 理想 』『 自主性 』に加え、
『 優しさ 』の使い分けがポイントです。
心理学的に言うと、
3歳までは自分の性格(自我)を形成している時期なので、
ここで抑制するのは良くありません。
理想を言おうが、厳しくしようが、
子供には意味がよく分からないので、
3歳までは徹底的に『優しさ』で接します。
母親がメインで、お父さんにあまり出番はありません。
4~6歳になると、言葉の意味が理解でき、
倫理観や正義感などの価値観を身につけるので、
この時期には『 厳しさ 』が必要になってきます。
ただし、厳しくするだけで、
お父さんやお母さんが言っている事とやっている事が違ってくると、
『 言行不一致 』の価値観になるので、親自身の行動にも注意が必要です。
また、この頃は厳しく接しても子供は素直に受け入れてくれます。。。
7歳以降は、『 優しさ 』『 厳しさ 』の使い分けやバランスが必要です。
もう『 厳しさ 』だけでは反発心しか生みません。
中学生になる頃から、親は子供の『 夢 』や『 理想 』を刺激し、
高校生以降で『自主性』を導き出す指導が必要になってきます。
ただし、子供の『 自主性 』のみに任せて大丈夫なのは
成人してからだと僕は思います。
例えば高校生の時に、「
勉強をやるもやらないも、自分で決めていい 」と言うと、
個人差はあると思いますが、そこで「 楽な道 」を選ぶ子は、
社会人になり「 すべて自己責任」 となった時に苦労するはず。
だからこそ、成人までは他人の力(厳しさ)を借りて、
努力を惜しまない根性を身につける必要があります。
駅伝で有名な青山学院の指導方法は、まさに『 自主性に基づいた指導 』です。
でもあれは、部員が高校時代に
『厳しさ』に打ち勝ってきた土台があるからこそ成り立つのであって、
土台なしの『 自主性 』だけでは、ただの仲良しクラブになってしまうのです。
そう考えると『 親 』は、様々な指導法が求められるので、
本当に子供と共に成長しますよね!
『 ぜひ、子供と自分の成長を楽しみながら子育てして下さいね! 』
木造ホーム㈱小川建美 代表取締役 小川賢一
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