経営の原理原則は? おがけんニュース2022.2号より
おがけんニュースをご覧の皆さん、こんにちは。 小川賢一です。
『 おがけんニュース 』も223号・・・別に区切りではないのですが、振り返ると18年半、僕がこのコラムを書くのに慣れる気配は全くなく、ましてどちらかというと先延ばしにしたい仕事、やらなければならないからやっている仕事でした・・・
それなのに、「 このSNS時代にアナログなニュースペーパーを読む人がいるのか? 」とやらない理由を探している時に限って、スタッフが「 OBさんがいつもコラムを楽しみにしていると言ってました! 」「 OBさんが会社の朝礼ネタに使ってくれているみたいですよ! 」「 業者さんが社内で回覧してくれてるそうです! 」「 他社で家を建てることになったけど、コラムが読みたいので『 おがけんニュース 』を送ってもらう事は可能ですか?というお客さんがいました! 」
など、定期的にそんな情報を伝えてくれるのです。
そんなわけで、最近では3年目スタッフの紗弥さんに「 社長、いつも大変ですが○○日までに原稿をお願いします♪ 」と圧をかけられながら( そして裏で手を引く編集長の阿弓さんの鋭い視線を感じながら )必死に書いております。
僕はもともと超理系。几帳面な性格や完璧主義との相乗効果で、一つの答えを導くことには熱中できるのですが、その一方で、答えのあいまいな国語は大嫌いでした。ちょっとした自慢ですが、僕が18歳だった当時の共通一次テストでは、数学と物理が満点!
ただ、その他は50点以下・・・かなり偏った人間でしたが、この『 おがけんニュース 』のおかげで答えのないものにも興味をもつようになり、正解はないけど、自分の中での答え( 主張 )を見つける事は楽しくなりました。
先日、経営者だけのオンライン勉強会で『 経営の原理原則とは何か? 』という話になりました。
経営者A 「 わかりません!ちょっと考えます 」
経営者B 「 理念に沿った考えのもと、社員と協力して、お客さんに満足を提供し・・・ 」
僕 「 長いわ!30秒で言ったらどうなりますか? 」
経営者B 「 小川先輩、厳しいなぁ。。。『 理にかなった想い 』・・・ですかね 」
経営者A 「 浮かびました!『 あったらいいなを形にする! 』 」
僕は「 商品の価値によって価格は決まる。原価によって価格が決まるのではない! 」と答えました。もちろん正解はありませんが、ここにそれぞれの経営者の思想が表れます。僕の思想は、例えば原価が5,000円の商品があって1万円で買ってくれるお客さんがいたら、結果として利益は出るし、お客さんが3,000円でしか買ってくれなかったら赤字になるし、その会社は倒産するというものです。
よく「 会社は誰のもの? 」という問いがありますが、「 株主! 」と言う人の会社経営の基準は『 お金 』になります。
基準を『 お金 』とする考え方は『 利益至上主義 』となり、極端に言えば、利益さえ上げれば『 やり方 』は何でもいいという事に。
要はお客さんが満足していなくても利益が上がればいい・・・それはやがて「 原価を抑えて高く売る 」ことにつながり、売るための誇大広告をした結果、最後には『 詐欺 』になる・・・なんてこともあるかもしれません。
『 利益至上主義 』の会社も『 顧客満足 』が大切だと言います。しかも上手に!優秀な営業マンほど親身になってくれるのです。
だから見極めがとても難しい!そこで、気になる住宅会社を見極める2つの質問を皆さんにお伝えしておきたいと思います。
① 「 利益が先ですか、顧客満足が先ですか? 」
② 「 社員満足と顧客満足、どちらが大切ですか? 」
聞く相手はもちろん社長。社長に直接聞くことができなければ、見学会などで「 社長はどう答えると思いますか? 」 とスタッフに聞いてみてください。ちなみに僕の答えは・・・
① 創業したての時は『 利益 』が先、安定期に入ればもちろん『 顧客満足 』。
② 商品価値は社員さんが作り出すので、社長の立場なら即答で『 社員満足 』( 即答できなければ迷いがあると思います )。
皆さんの住宅会社選びの参考になれば幸いです。
『 最近、経営者仲間から「 小川先輩 」と言われる度に年齢を感じます。。。 』
木造ホーム㈱小川建美 代表取締役 小川賢一
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