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『 住宅業界に激震の予感! 』 おがけんニュース2024.1号より

 

おがけんニュースをご覧の皆さん、明けましておめでとうございます。小川賢一です。

 

『 レッドオーシャン 』と『 ブルーオーシャン 』というビジネス用語を聞いた事があるでしょうか?
どういう意味かというと『 レッドオーシャン 』とは、市場に競争相手が非常に多く、競争が激化している状態で、多くのライバル企業が血で血を洗うような、激しい戦いを市場(海)の中で繰り広げていることから、レッドオーシャン(赤い海)と呼ばれているそうです。逆に『 ブルーオーシャン 』とは市場に競合相手がほとんどいない状態で、ライバル企業が存在せず、晴天の海のように見えることからブルーオーシャン(青い海)と呼ばれています。


住宅業界はもちろん『 レッドオーシャン 』ですが、その大きな理由は『 日本の人口減少 』! 家を建てる人の数が減っているので、住宅会社の数が変わらなくても、お客さんの取り合いになるという事です。(おそらく他の多くの業界も同じ理由で『 レッドオーシャン 』化しているのではないでしょうか。)

 

住宅業界に限って言えば、僕が社長になった19年前の全国住宅着工棟数が120万戸で、2022年は85万戸まで落ちてきているのです。住宅会社の数はおそらく増えているので、まさにレッドオーシャン!さ・ら・に・コロナ不況、ウッドショックで価格上昇、価格転嫁できなかったら利益が激減、売れないから値引き競争・・・赤字・・・・( ゾッとします・・・)

 

そして今、注文住宅の受注がとれなくなった住宅メーカー(ある程度規模が大きい住宅会社)が何を始めているかというと『 建売住宅 』です!注文住宅はストックができないので、契約がとれなければ生産ができない(=工場や現場が止まる) ➡ 売上が下がるので、ストックのために建売住宅を建てるのです。
だから、今、世の中には建売住宅が溢れています!しかも売れない・・・

 

先日、点検に行ったお客さんとの会話です。

お客さん 「 最近、近くで○○ホームの建売がたくさんできてるけど、家を建てる人が増えているんですね~ 」
僕    「 いや、それは・・・(上記の話をする) 」
お客さん 「 そういえば、最初に出てた看板の金額が、毎週のように下がっているわ! 」

2024年はこの異常な数の建売住宅の叩き売りが始まるはずなので、建売でもいい、という人は買い時かもしれませんね。

 

そして、この『 注文住宅が売れない 』 ➡ 『 建売住宅に移行 』の流れと同時に、『 注文住宅は高いから売れない 』 ➡ 『 価格を下げたい 』 ➡ 『 規格住宅 』という流れも起きています。(もっというと注文住宅をやめ住宅展示場から撤退する住宅メーカーもでてきました。)


この規格住宅というのは、ある程度商品のプランを絞り、お客さんの選択・要望の範囲を抑えるというやり方です。例えば外壁はこの4色の中から選ぶ・床材は5色の中から選ぶ・・・とかです。これにより、打合せが効率化できてコストが下がり、選択肢が少ないため、現場でのミスも減ります。


ミスが起きるとお客さんにお叱りを受けるわけですが、今の若い人は怒られ慣れておらず、これが離職の原因になったりするので、大手企業ではそういう働き方改革の意味でも規格住宅に舵を切っているのだと思います。ちなみにこの脱・注文住宅の流れは、工務店の中でも起きているのです・・・!

 

小川建美は規格住宅をやめ、注文住宅に特化して20年!その歴史の中でミスをなくすために積み上げてきたチェックリストが、1軒のお家づくりをお手伝いするにあたり、全スタッフ合わせて2205項目!もはや他社には真似のできない領域です。(もちろん それでもまだ完璧ではないのも事実ですが、注文住宅でしか叶えられないお客さんのこだわりを実現するため、これからも改善を重ねていきます。)


住宅業界でみると『 レッドオーシャン 』ですが、今や注文住宅に限れば競合他社が規格住宅へと移行しているので『 ブルーオーシャン 』になってきました!僕が社長になって初めて危機感より自信が上回りました。

 

 

『 先月号での質問、スタッフのサービス残業(働きすぎ)問題については、注文住宅をやめる以外の方法で改革中です! 』  

 木造ホーム㈱小川建美 代表取締役社長 小川賢一

 

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