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『 戦術・戦略・ターゲット・・・ビジネス用語の「 悪 」 』 おがけんニュース2022.8号より

 

おがけんニュースをご覧の皆さん、こんにちは。 小川賢一です。

最近、『 資本主義の終焉 』『 膨張する資本主義 』などの言葉をよく耳にします。今の資本主義( 経済 )では、本来の目的である『 人類が豊かになる 』方向に向かっていない!という学者が増えてきているのです。それこそ、近頃ニュースで見ない日はない『 戦争 』は、理由が何であろうと絶対に許されるものではないし、勝っても負けても、誰一人として幸せにも豊かにもなりません。

 

資本主義経済も、戦争と同じように『 勝者 』と『 敗者 』が明確なのか、利益を出したものが『 勝者 』で、赤字を出したら『 敗者 』であるというイメージがあります・・・もちろん、価値のない、必要とされない商品を売るなら赤字にもなるでしょうが、実際は、価値のある商品でも、努力していても、赤字になる会社もあるのです。一方で、投資で莫大な利益を出している会社や個人があるのも事実ですが、これは本当に世の中のためになっているのでしょうか?確率の読み方がうまいだけで、やっていることは賭け麻雀と一緒だと思うのですが・・・( すみません。暴言がすぎました。僕の個人的な独り言です )

 

『 経済 』が『 戦争 』と同じように『 勝者 』と『 敗者 』に分かれるのは、ある意味必然です。なぜならビジネス用語に『 戦術 』『 戦略 』『 ターゲット 』など、戦争用語と同じものを使っているからです。売る側に立つと、もはや当たり前のように使っている言葉ですが、お客さんの側に立った時に、自分が『 戦略 』にはまり『 ターゲット 』にされていると思うと、良い気はしません。

 

『 経済 』の原理原則は『 価値 』の『 差別化 』だと思います。『 差別化 』とは、その言葉通り『 差をつけ区別すること 』 。
でも今は、多くの会社が『 差 』の方に意識がいき、お客さんにとっては結局どれも同じ( 区別がつかない )という現象になっている気がします。
例えば、住宅業界でいうと、『 性能 』の差別化に取り組むなら、もちろん良い『 性能 』を目指すことになりますが、競合他社も同じように良い『 性能 』を目指す( わざわざ悪い『 性能 』を目指す会社はない )ので、どちらも良い『 性能 』を打ち出して、区別がつかない・・・つまり選べないということに。また、『 顧客満足 』を目指すとしても、競合他社も同じく『 顧客満足 』を目指すので、今やどこの住宅会社の営業マンも『 良いこと 』しか言わないし『 良い人 』っぽい人しかいない・・・つまり選べない!となるのです。

 

売る側が『 差別化 』をねらって『 良い差 』を目指せば目指すほど他との『 区別 』がつきません!だからこそ、先に『 区別 』 = 『 違い 』だということから明確にしていけば、お客さんも『 違い 』がわかり、『 区別 』できるようになると思うのです。重要なのは『 区別 』 = 日常の『 違い 』であることです。例えば・・・

 

《 違い 》 → 《 違い 》によって生まれるお客さんにとってのメリット
・営業マンがスーツではなく私服を着ている → 圧迫感がなく、話しやすい感じがする
・定価があり、お客さんによって値引きをしない → 全てのお客さんが平等で、損をしたり得をしたりすることがない
・新卒採用のスタッフしかいない → 愛社精神がある(?)スタッフから素直な話が聞ける
・スタッフは営業経験をしてから専門部署に異動している → 設計、経理、現場監督も担当営業の目線でお客さんの気持ちに寄り添える
・アフターメンテナンス・点検は外注に依頼していない  → よく知っているスタッフに家の困りごとを相談しやすい
・TAKIBI( OBさん向けのカフェ )がある  → 引渡し後のOBさんとの関係を大切にする、会社に対する安心感がある
・創業61年 → 今までの経験が豊富だからこそのアドバイスが聞ける
・社長室が存在せず、社長は普段受付に座っている  → スタッフが社長の目を気にせずお客さんのことに集中できる( より良い提案をしてもらえる )
・部署による垣根がない( フリーアドレスの事務所 )→ スタッフが気軽に相談し合い、協力してお客さんの希望を叶える


 
このような日常の『 違い 』こそ、本当の『 差 』であり、他社との『 差別化 』だと思います。

     

『  もちろん《 スーツ 》や《 値引き 》のメリットもあります。どちらのメリットを好むかだと思います。 』  

    木造ホーム㈱小川建美 代表取締役社長 小川賢一

 

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