『 動画は2倍速！ 』 おがけんニュース2021.08号より

おがけんニュースをご覧の皆さん、こんにちは。　小川賢一です。
今回のテーマは、世代間ギャップです。

40代以上の方はかなりの衝撃を受けるので、そのつもりでお読みください・・・。

この４月に入社した、新入社員の内藤有花さんとの雑談です。
僕　　　 「 小川建美は平日が休みじゃけ、友達と遊べまぁ・・・」
内藤さん 「 はい。だから、最近はお母さんと遊んでいます・・・」
僕　　　 「 やっぱ、最近の子は両親と仲がえんじゃなぁ！」
内藤さん 「でも、学生の頃と違って時間が無いので、平日は撮り溜めたドラマとかを倍速で見てます！！」
僕　　 　「バイ？ buy? ばぁい・・・倍速？？？」
内藤さん 「はい。1時間で２本もドラマが見れるんですよ！！ 凄くないですか！！！」
僕　　 　「？？？ 声とか・・・歌とか・・・雰囲気とか・・・間（ま）とか・・・もしかして、友達もそうしとん？」
内藤さん 「 はい。寝る時間も大事だし、ドラマも見たいし、YouTubeもインスタ（ Instagram ）もしたいし・・・」
僕　　　 「・・・（ 寝る間を惜しんで、やっているわけでもないんじゃ ）・・・」

そういえば、Youtubeには　0.25倍～２倍速まで再生速度を選べる機能がついていました。また、最近では動画を倍速で見れるアプリもあるそうで、大人気らしいです。そういうニーズの若者たちですから、テレビドラマは、例えオンタイムで見れたとしても、あえて録画し倍速で見るそうです！
どうしても時間が取れない時は、『 ネット検索 』 ⇒ 『 あらすじ 』でもOKらしいです。もっというと『 ネタバレ 』で見ている方が安心できるというのです！

55才の僕からしたら、驚くことばかりです！『 ネタバレ 』なんか考えられないし、結末がわからないからドキドキするし、そのドキドキ感を求めているし、バックで流れている音楽が想像力を高めてくれ、感情を揺さぶるのが良いのです・・・そう！僕は『 感動 』したいのです！！

でも、あくまでこれは僕の価値観であり、それを強要するのは、押しつけ以外の何物でもありません。

ではなぜ、今の『 ワカモノ 』はそのような価値観を身につけたのか？それは多感な思春期に手に入る『 情報量があまりにも多い 』からだと思います。
僕らが子どもの頃は、もちろんインターネットもないし、録画ビデオもない。テレビの場合、同時刻の放送ならどれか一つしか見れない（限られた情報の中から、どれかを選択するしかない）！
だからこそ、いったん見だすと、絶対にその時刻はテレビの前に座っていた。

つまり取捨選択するしかなく、選択したものには深く固執していく環境にあっただけなのです。

逆に、今はさまざまなアイテムがあり、得ようと思えば全てを得られる環境にあるから、捨てられないのだと思います。

僕らが『狭く深く！』だとしたら、ワカモノは『 広く浅く！』なのではないでしょうか。

どちらが正解でも不正解でもありません。

もっと言うと『 質 』と『 量 』の違いかもしれません。

だから『 車 』 は乗れたらいい！乗り心地とかデザインとか特にこだわりもなく、もっと言うとシェアでもいい！という人も多いそうです。

もしかしたら、旅行も『 癒し 』とか『 体験 』ではなく『 行った観光地の数 』が重要で、『 オンライン 』も旅行として捉えるようになるのかも・・・。

となると、『 家 』は？『 住めたらいい 』『 どこでもいい 』 『 シェアハウスでもいい 』 ・・・頭では理解しようとしても・・・やっぱり、『 質 』を伝えたい！

『 家づくりの体験 』とか『 住み心地 』とか『 自慢の我が家の楽しさ 』とか・・・。　押しつけでもいい、心を揺さぶられる体験をして欲しい！！！

『 そうは言っても、若者のニーズに応えて、新規事業は「 倍速！映画館 」がいいのかも…  』　　

    木造ホーム㈱小川建美　代表取締役　小川賢一