『 レジでお金が足りなかったこと、ありますか? 』 おがけんニュース2019.08号より
おがけんニュースをご覧の皆さん、こんにちは! 小川賢一です。
突然ですが、僕が社長になって、早15年になります。
父親が創業者で、なんの努力もせずに二代目社長になったボンボンの僕は、
父親と比較して負い目を感じ、自分の意志で社長になったわけではないので、
目指すものもなく、倒産の危機の中、銀行からの借入保証人になって
「 倒産したら辛いなぁ、どうにかならないかなぁ 」と思っている
超消極的・悲観的・マイナス思考のダメ人間でした。
そんな僕が幸運にも、優秀なスタッフや、本当に人柄の良いお客さんに恵まれ、
奇跡的に倒産の危機を脱して現在があります。
そもそも、自分の力ではなく、みんなのおかげだと心から思っているので、
傲慢になる事はありませんでした。
とはいえ、結果・成果が出ているので、
少しは自信を掴みましたが、今の僕にある自信の根源は、
倒産の危機を脱した経験・体験からくるものではなく、
社長になってから「ある事」を継続していることです。
僕が現在でも続けている事は、毎朝の腹筋(200回)・腕立伏せ(50回)、
出勤したら玄関のガラスの掃除・
事務所のゴミ箱の回収(再生紙と資源紙とそれ以外を分別)!
家で筋トレ5分、会社で約1時間のルーティンを続けているだけです。
筋トレも最初は腹筋50回・腕立伏せ25回と、
出来る回数から始めて、徐々に回数が増え、
ゴミ回収も最初はゴミを回収するだけでしたが、
あまりのゴミの多さに疑問を感じ、途中から資源分別をやるようになり、
ほとんどが紙で再利用できるものだったため、ゴミも激減しました。
でも、これは1日とか、1週間と期間を決めたら、ほとんどの人ができますよね?
やると決めたら誰でも出来る事は、続けているうちに、
歯磨きや入浴と同じように習慣になってくるのです。
でも、ほとんどの人が色んな理由をつけて続けれない!
おそらく、心の奥底の欲求『少しでも楽をしたい!』という気持ちに負けているだけなのです。
みんなが続けていたら自信にならないけど、多くの人がやらないから、
誰でもできる事を続けるだけで、それが自信になるのです!
そんな毎朝のルーティン中に事件が起こりました。
いつものように事務所のゴミ箱からゴミを収集している時、
あるゴミ箱から「ガサッ!」と少し重みのある手ごたえを感じ
「 また変なもん捨てとんな・・・」と、集めたゴミを分別していたその時!!!
ゴミの中から厚みが5cmもある財布が出てきたのです!
「 財布を捨てた? 」いやいや、「 財布をゴミ箱に落とした? 」
そんな事があるのか・・・でも、中身をチラッと見る限りお金?もカードも満載。。。
「 これ、誰の!? 」と居合わせたスタッフに聞くと、
どうも3年目スタッフ杉ノ原さんの持ち物だと判明。
本人が困っているだろうと思い、すぐに連絡を入れると
「 えっ!ウソッ!ありがとうございます。」と、たった今気づいた様子・・・
『 うっかり財布をゴミ箱に落とし、翌朝まで財布を落とした事に気づかない! 』
そんな事あるん?と、スタッフに聞いてみると、「ある、ある♡♡♡」と裕子さん(僕の相方)、
その裕子さんが新林さんに「 よくあるよなぁ 」と同意を求めると「ある、ある♡♡♡」と新林さん。
予測はしていたけど、それでも衝撃的な反応!
「もしかして、新林さんは、商品をレジまで持って行って、
財布のお金が足りなかった事あるん?」と問うと、「ある、ある♡♡♡」。
裕子さんも新林さんもインテリアコーディネーター!
理論・理屈よりも感覚・感性が強い人。
そうなんです!色んな人がいて当たり前なんです(自分に言い聞かせる・・・)!
それぞれ長所・短所があり、誰かの短所を誰かの長所で補い合うのが組織!
そして、持ちつ持たれつに対して常に感謝の気持ちを忘れないのが
良い組織(会社も家庭も)であり、よい社風・家風だと、改めて思いました。
そうなるためには、先輩・後輩、上司・部下、社長・新入社員、
どんな関係でも信頼することが大切で、
先輩だから・・・上司だから・・・社長だから・・・と、余計なオーラは不要です。
そういう意味もあり、僕の席は受付にあるのですが、
これは常にスタッフに対して背中を見せ、監視していない事を表しています。
その結果、スタッフは
『 社長を見ながら仕事するのではなく、お客さんの方を見て仕事する 』ようになってきました。
中国の偉人、老子さんの「良き指導者」によると、
最低:部下から馬鹿にされる指導者
中の下:部下から恐れられる指導者
中の上:部下から敬愛される指導者
最上級:部下からその存在を意識されない指導者とのこと。
もしかしたら「 何もしない社長! 」と密かに馬鹿にされているのかもしれませんが、
僕が目指しているのは、社長の僕が何も言わなくても、
スタッフがそれぞれの役割で自立し、勝手に成長していく組織なのです。
『 玄関を入ったら、最初に会うのが僕です!』
木造ホーム(株)小川建美 代表取締役社長 小川賢一
仲村様
メッセージ、ありがとうございます。
ちょうど僕が中学に入る時に移動されたのですね。
しかも、加藤先生・浅野先生は僕の二年と三年の時の担任でした!
お二人とも、とても記憶に残っている先生で、
とても懐かしく思います。
まさか、こんな所で、この話題に触れられるのも、
何かのご縁ですね。
10日の上棟祭にはのぞかせてもらおうと思います。
今後とも、よろしくお願いいたします。
10月10日上棟式出席ありがとうございました。木道具がりっぱな太いのには感心しました。早速、浅野先生に連絡をしましたら、小川社長のこと覚えておられました。懐かしくお話を聞くことができました。また会おうという約束などして、電話は終わりましたが、何かの縁、今後ともよろしくお願いします。