『 ティーチングとコーチングの違い 』おがけんニュース2018.12号より
おがけんニュースをご覧の皆さん、こんにちは! 小川賢一です。
10月にお施主様感謝祭「おがけん運動会」を開催しました。
今年で14年目になりますが、多くのOBさん(104組 377名)が参加してくれました。
今年は、西日本豪雨災害があったため、運動会を開催するか自粛するかの議論から始まったのですが、
OBさんの笑顔をたくさん見れて、やって良かったと心から思いました!
また、2019年にはOBさんのための岡山店のオープンを控えているので、
僕にとっも、会社にとっても初心を新たに刻める特別な感謝祭だったなと思います。
参加して下さったOBの皆さん、本当にありがとうございました!
そんなOBさんのためにも、僕らは成長を続けていくのですが、ここで質問です!
次の3人のうち、一番生徒が成長する先生は誰でしょうか?
① 「自分の好きなようにブロックを組み立てようね!」と「答え」を伝えるのではなく、見守っている幼稚園の先生
② 東大受験レベルの超難問も、全て分かりやすく解説できるカリスマ塾講師
③ 超スパルタ(現代ではパワハラ?)で部員に限界まで練習させて、能力を引き出す、甲子園常連の名監督
答えは・・・その前に、先日社内であったやりとりです。(「シンバ」=コーディネーターの新林香織さん)
シンバ 「社長、岡山店で使うイス、こんな感じのを選んでみました。全部で○○万円なんですけど・・・どうですか?」
僕 「予算はちょっとオーバーじゃけど、ちゃんと交渉はしたん?あと○○が気になるから・・・俺は△△がええと思うけど・・」
シンバ 「もちろん、金額の交渉はしてます!あと○○は、岡山店だからこそ、それがいいと思うんです!」
僕 「シンバ個人の意見だけじゃなく、ちゃんと色んな人に聞いてみたん?」
シンバ 「分かりました!もう一度みんなに意見を聞いてみますね!」
僕 「ちゃんと調べて、把握しとんならそれで良いよ!金額だけは報告してね。」
こんな感じで、僕の意見をゴリ押しする事はほとんどありません。
というか、僕の意見を強く推すのは年に数回くらいです。
理由は、僕の意見が絶対に正しいとは限らないし、
当たり前ですが、僕は予言者でもなく、未来の事はやってみないと分からないからです。
もちろん、確率の問題もありますが、上手くいくかは、本人がそう思っているかどうか、
本気で考えているかが一番重要だと思います。
また、失敗しても「 やらされ 」だと上司のせいにするし、
「 自分の意志 」だからこそ、本当に反省し、次に活かされるのです。
そういう意味で、僕が思うさっきの質問の答えは①です。
もちろん状況や相手によって変わるので、どれも間違いではありません。
でも、今の世の中では①の先生が求められているように感じます。
今の時代では「差別化」をしなければ、会社も個人も社会の中で生き残れません。
でも、若い人たちは、学校で教科書の内容だけを伝えられる教育を受け、
自分で考えなくても、ネットの膨大な情報の中に「答え」がある環境で育ってきました。
そのため、議論の場で、自分で「考えて」発言することが苦手になってしまったのです。
それまでは、自分の意見を考えるような環境ではなかったのに、
就職して急に、他社にはない違い(個性)を考えることが求められ、そのギャップに混乱しているんだと思います。
だから、①の先生のように、「答え」を最初から言うのではなく、
危険なことにならないようにだけ見守り、
自分で考えさせるような接し方をしていくことで、相手の「考える力」が伸びていくのではないでしょうか。
ちなみに、タイトルにある「 ティーチング 」と「 コーチング 」の違いは、
正解を相手に教えることが「 ティーチング 」で、相手の中にある答えを引き出すことが「 コーチング 」。
どちらかが正しいのではなく、基礎知識や技術を学ぶ時には「 ティーチング 」、
考える力や行動力を高めたい時には「 コーチング 」…などと場面に応じて使い分けることが大事だと思います。
『 多くの会社と違い、僕らの家づくりはコーチングです!理想の家づくりの答えはお客さんが持っています! 』
木造ホーム(株)小川建美 代表取締役 小川賢一
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