『 ビジネス用語の不思議・・・』おがけんニュース2018.04号より
おがけんニュースをご覧の皆さん、こんにちは! 小川賢一です。
ただいま採用活動の真っ最中なのですが、
この時期は思いもよらない事に気付かされます。
例えば、新入社員の木次くんとの会話です。
学生さん 「 なぜ、小川建美に入社を決めたのですか?
一番の理由はなんですか? 」
木次くん 「 就職活動を始めた時、
本当は『 働くのが嫌、出来る事なら働きたくない!』
と思っていたんです。
その考えが、小川建美の会社
説明会で話を聞き、選考が進んでいくたびに、
『 この会社で働きたい!』と変わっていったのが一番の理由です」
そうなんです!そういえば僕も学生の頃、
社会人になるのが本当に嫌でした!
きっとほとんどの人が「 みんなが就職するから・・・ 」
「 働かなければ生活できないから・・・ 」と、
後ろ向きな理由で就職するのではないでしょうか。
つまり『働く』=『嫌な事』=『悪』というイメージです。
これって、どこかで聞いた事がありませんか?
最近、よくテレビで、僕に似た顔の人が、
『 働き方改革! 』について訴えていますが、
『 残業を減らそう! 』とか『もっとたくさん休日をとろう!』とか、
まるで『 働く事 』が悪い事のように聞こえます!
もちろん、ひどい働き方があるのも事実です。
しかし、その問題は労働時間を制限するだけでは解決しません。
働く意味を考え、働く人も、会社側も
『 働く意識改革 』をしなければ、何も解決しないと思うのです。
例えばビジネス用語!
『 ターゲット 』『 戦略 』『 戦術 』という言葉を使い、
「 どうやって成果を上げるか?」を議論している会社はたくさんあります。
でも、それらの言葉って、戦争用語ですよね!
つまり『 お客さん 』は『 ターゲット 』で、撃ち落とす標的。
そのための戦い方を練って、具体的な行動計画に落とし込むのです。
お客さんも嫌な気持ちになると思いますが、
その仕事をしている人にとっても、
戦争ですから、勝つか負けるか、生きるか死ぬか!
もし、『 働く 』=『 戦争 』だったら、
そりゃ厳しいし辛いし、できる事ならやりたくないのも当然です!
でも本来、『 働く』って『 人 』を豊かにするためのもので、
誰も悲しまないし、働いた先には必ず『 喜び 』があるはずです。
先日、OBさん限定イベント
(ハーバリウムをDIYする有料のイベント)があったのですが、
10年前に引渡したOBさんが来てくれたり、
16年前のOBさんの娘さんが来てくれたりと
( 当時は2歳くらいで、本人も担当者もお互い覚えていない )
たくさんのOBさんが参加してくれました!
スタッフが結婚する話や、お互いの子供たちの話で本当に盛り上がっていましたが、
『 ターゲット 』として撃ち落とされたお客さんとの間に、
こんな人間関係は成り立たないと思います。
スタッフ同士も同じで、うわべの人間関係だと
同僚の成果も素直に喜べるわけがありません。
結婚とか、出産の時にも義務役割でお祝いをするか、
心からお祝いできるかは、戦争用語を使う会社かどうかで分かれていきます。
中には結婚式に会社の人を呼ばない
(会社に内緒でこっそり式を挙げる)人もいるらしく、
その場合は本当に『 戦場 』のような職場なのでしょうね。
『働く』=『戦争』かどうかは、大将(経営者)の考え方で決まります。
それを見分ける質問は「顧客満足と社員満足、どっちが大切ですか?」です。
大将が迷う事なく「 そりゃ、社員満足! 」と言い切る会社ほど、
スタッフは顧客満足に没頭できているはず。
大将が迷ったり、「 顧客満足だ!」と言っている会社ほど、職場は戦場です・・・
『 学生さんに「 僕は安倍総理に似ている 」と言うと ちょっと笑いが起こります… 』
木造ホーム(株)小川建美 代表取締役 小川賢一
この記事へのコメントお待ちしております。