『 手前から取る人・奥から取る人 』おがけんニュース2017.10号より
おがけんニュースをご覧の皆さん、こんにちは! 小川賢一です。
先日、インターンシップ(職場体験)に参加された学生さんが
「 他社さんと比べて、小川建美さんのインターンシップの方がよかった!
理由は・・・内容が能動的で、自分が出せたから!!」
と言ってくれていて、とても印象的でした。
なぜその学生さんが『 能動的 』と感じたのかを考えてみると、
多くの会社のインターンシップは、学生さんに対して、
「 あれをやって!これはやってはダメ!終わったらこれをやって! 」と、
一方的だからだと思います。
これと同じ現象はいろんなところで起こっていて、
職場の上司が部下に対して・・
学校の先生が生徒に対して・・親が子に対して・・
一方的に指示されると、受ける方は受動的になり、
面白くもなく、やらされで、何も考えない部下、
生徒、子供になってしまうのではないでしょうか?
では、どうやって能動的な行動を促すのか?
やっぱりそれには忍耐が必要です!
相手が考えるための質問をして、答えが出るまでじっくりと待つ事です!
そのためには、もっと早く成長して欲しいという気持ち( 感性 )を抑え、
気持ちをコントロールする理性が必要になってきます。
ここで、突然ですが問題です!(20秒以内に答えてください)
《 問題 1 》バットとボールを合わせると1,100円です。
ボールよりもバットの方が1,000円高いとすると、ボールの値段はいくらでしょうか?
ボールが100円と答えたあなたは、紛れもなく感性派です!
そして見事に正解の50円を言い当てた人は理性派です。
特に感性派には女性が多く、愛情が強すぎるがゆえに
過干渉になりがちなので、グッとこらえる必要があります。
ただ、正解を答えた理性派が偉いというわけではありません!
冷静になれるというのは長所ですが、
考える事で相手に合わせすぎてしまい、
いつの間にか自分の気持ちを忘れ、
表面的になってしまう事もあります。
お客さんの前ではとても感じがいいのに、
家族からはソトヅラがいいと言われている
優秀な営業マンって結構いるんですよ。
大切なのは、本当に部下の事・生徒の事・
子供の事・お客さんの事を思っている
気持ちがあるかどうかです!
その上で、相手を能動的にする関わり方・
話し方・行動が必要になってくるのです。
ポイントは、誘導はするけど、決断は必ず相手にさせるという事です。
《 問題 2 》スーパーに売っている牛乳を買う時、
一番手前にある牛乳を買うか、
はたまた、奥の取りにくいところにあるけれど
手前の牛乳より賞味期限が1日だけ長い牛乳を買うか、あなたはどちらですか?
この問題に正解はありませんが、一つの考え方として聞いてください。
成功している人の多くは、手前の牛乳を、意志を持って買うそうです。
理由は、スーパーでは毎日新しい牛乳を仕入れているので、
お客さんが全員賞味期限の長いものから買っていくと、
手前の商品が売れ残ってしまい、
毎日大量の牛乳を廃棄しなくてはならなくなる。
その結果、廃棄した商品の原価(仕入れ値)と
廃棄するのにかかる経費がスーパーの利益を圧迫し、
会社も赤字では続けられないので、
廃棄にかかった費用は『牛乳』という商品ではなくても、
他の商品に上乗せされ、結果的にお客さんにとって不利益になる!
逆に、手前の牛乳から売れていけば売れ残りは発生せずに、常に完売!
今までかかっていた廃棄費用がお客さんに還元されれば、
結果的にお得になるのです。
つまり、長い人生を幸せに生きていくためには、
目先の事ばかり追うのではなく、
広い視野・長期的な見方をする方が
結果的に近道であるという考え方です。
子供に「 早く片付けなさい!」「 勉強しなさい!」とついつい言ってしまいますが、
その瞬間片付けさせるより、勉強させるよりは、
なんで片付けた方がいいのか、
なんで勉強した方がいいのかを話し合った方が絶対にいいのです。
仕事も同じで、
いくら上司が「 成果を出せ!」「 契約をとってこい!」と言っても、
部下が「 何のためにお客さんの家を建てるのか 」を本当に理解していなければ、
意味がないのです。
『 親 』という漢字は『 木 』の上に『 立 』って『 見 』ると書きます。
木の上に立って見れば、視野も広がり、
新たな見方・考え方もできるかもしれませんね。
『 今度から、手前の牛乳を買うことにします!! 』
木造ホーム㈱小川建美 代表取締役 小川賢一
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