『 ○○は、 見ている・・・! 』おがけんニュース2017.07号より
おがけんニュースをご覧の皆さん、こんにちは! 小川賢一です。
皆さんは正義感・倫理観は強い方ですか?
自分で言うのもなんですが、僕は強い方です。
この正義感・倫理観が強い人がよく言うのが「 神様は見ている! 」です。
絶対に誰にも分からない悪事も、
神様は見ているから、悪い事はしない!
嘘はつかない!ポイ捨てはしない!ルール違反もしません!
どんなに小さな悪事でも、
誰にも迷惑はかからなくても、神様が見ていると、
後から『 バチが当たる 』ので、正しく行動できるのです。
でも、この正義感・倫理観は生まれ持ったものではありません。
当たり前ですが、倫理観のある赤ちゃんなどいるはずもなく、
赤ちゃんは何でもありの無法地帯で生きているので、
周りの人( 特にお母さん )に迷惑をかけっぱなしです。
つまり、正義感・倫理観が0%でスタートしてから、
大人になるまでに、何%になるかは人それぞれです。
もちろん躾や育て方もあると思いますが、
それ以上に大きく影響している事が2つあります。
一つは、自分自身の経験・体験によるものです。
つまり、良い事をしていい気持ちになったり、
悪い事をして嫌な気分になったことが
多い人は正義感が強くなるし、
良い事をしてもそんなに褒められず、
悪い事をして得をしたことの方が多いと、
正義感は身につかないのだと思います。
僕の場合は前者で、小学生の頃、
夏休みに沖縄へ家族旅行に行く予定だったのが、
台風で中止になったのですが、
友達には嘘をついて行った事にしたところ、
つじつまが合わなくなり、
嘘に嘘を重ねていった結果、とても気まずい関係になった・・
という経験が嫌な記憶として残っているため、
『 嘘=面倒くさい 』 となり、嘘はつかなくなりました。
その反面、言った事は何が何でもやり抜く『 有言実行 』ではなく、
出来なかった時、嘘をついたことになるの恐れて、
目標などは口にせず、黙ってやるべき事をやる
『 不言実行 』タイプになりました。
なので、経営者のくせに、大きな夢を語るとか、
ビジョンを示す事なんかは、物凄く苦手です・・・
もう一つは、親の背中を見て染みついた価値観です。
子供に「 お父さんはよく○○しろ!と言うけど、お父さんもやってねぇがぁ~ 」
と言われたこと、ありませんか?
こうなると、いくら正しい事を言っても、子供は反発するだけです。
挨拶をしなさい!靴を揃えなさい!!約束は守りなさい!!!片付けなさい!!!!
何度も言うよりは、親が出来ているかどうかが大切です・・・
逆に言うと、言っていることとやっていることが一致していれば、
何度も言わなくても伝わるのかも知れません。
ちなみに僕に正義感を植え付けた父親の行動は、たった一つです。
僕がまだ小学生の頃、父親が運転する車に乗っていて、
国道2号線で信号待ちをしていた時の出来事です。
前の車の運転席のドアが30㎝ほど開き、その運転手が灰皿をひっくり返して
タバコの吸い殻を道に捨てた時、事件は起こりました!
信号待ちという状況にも関わらず、父親は車から降り、
前の運転手に文句を言いに行ったのです!!
僕にとっては衝撃的で、
その瞬間に僕の正義感はMAXに振れたのです。
子供は親の事をよ~く見ていますよ!
皆さんも親が『 言った事 』よりも、親が『やった事』、
もしくは『 やってくれなかった事 』の方が、
自分の価値観に刻まれていませんか?
最後にもう一つ、僕の心に刻まれた父親の『 やった事 』です。
僕が小学校6年生の時、最後の参観日の出来事です。
今まで一度も参観日に来た事がなかった父親が、初めて来たんです。
それだけ言うと心温まるエピソードですが、
僕の父親の場合はその登場の仕方が事件だったのです。
教室には入口が前と後ろにあり、参観日ですから当然保護者は
後ろの入口から出入りします。
後方から授業を見るのですから、当然です!
ところが僕の父親は違いました・・・
まず、授業が始まってから少し遅れてやってきました。
そして、後ろの入口からそ~っと入って来るのではなく、
前方の入口を勢いよく「 ガラッ!」と開放!
慌てて入口を間違えたのかと思いきや
「小川賢一の父親でございます!」と授業を中断して、
大きな声で挨拶をして入ってきたのです!!!
その時の僕の心境は・・・・・・
良かれと思ってやった事が、相手にどのように伝わるかは相手次第です。
それを気にして自分を抑える必要はありませんが、
子供は僕たちが思っている以上に、
親のことを見ているのは確かです!
皆さんは自分の子供に対して、
どんな価値観を刻んでいますか?
そんな事を意識すると、行動も変わってきますよ。
「『 神様 』=『 子供 』は見ています! スタッフも、社長を見ています・・・! 」
木造ホーム㈱小川建美 代表取締役 小川賢一
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