『 住宅業界昔話 』 おがけんニュース2022.5号より
おがけんニュースをご覧の皆さん、こんにちは。 営業部長の藤井雅治です。
小川社長が年に一度の方針書を作成中のため、今月は僕が担当させていただくことになりました。昨年に引き続き2度目の登場です。
大学卒業後の1998年に入社して早24年。出身は奈良ですが、岡山在住も30年になりました。
今回は少し昔話をしようと思います。僕が入社した当時は、岡山の日赤病院の南側に『 青江住宅展示場 』という、住宅メーカーが15社くらい集まっている総合住宅展示場がありました( 今は南区の藤田に移転しています )。
そこに小川建美の展示場もあり、その2階が今は無き『 青江店 』の事務所。新人営業マンとして最初に配属された店舗でした。
当時の住宅営業スタイルは、今では考えられないものかもしれません。土、日、祝日は展示場を見に来られる方の接客をしますが、平日は展示場に来られた方のお家を直接訪問して回ることが一般的。新入社員はおそらくどこの住宅会社でも大体同じだったと思いますが、1軒ずつ訪問してはインターホン、チャイムを押して「 お家のご計画はないですか? 」と尋ね歩いていました。
この行動を小川建美では『 ローラー 』という言い方をしていて、24年前の春先は、大体スーツを着た20代前半の住宅営業の新入社員が『 ローラー 』している姿をよく見かけました。他社の営業マンが訪問した後は行きにくいので、それっぽい人を見かけては小走りして先回りして、そのお家のインターホンを鳴らすことも。。。当然のごとく、ほとんどの場合は門前払い。時々少しお相手してくださったり、おにぎりやコーヒーをくれたりする優しい方に出会えると嬉しかったことを覚えています。
この『 ローラー 』、最初の頃は、知らないお家へ突然訪問するなんて。。。と、なかなか足が進みませんでしたが、当時のコワ〜い店長に何軒訪問したかを報告しないといけないので、嫌々ながらも一日150軒くらいは訪問していたように思います( 漫画のような話ですが、訪問中に犬に飛び掛かられたこともありました!)。お客さんにも、店長にも怒られたり叱られたりでなかなかつらかったですが、いろんな方がいてそれなりに面白かった部分もあります。
ちなみに、22年目の営業課長 野村君は、僕より3年後に入社していますがこの『 ローラー 』がとても好きなようでした。先輩になった僕が「 ローラー行ってこい! 」と言うと、元気よく飛び出していき、帰ってきては、「 こんなお客さんがいました 」とか「 明日はここに行ってみようと思います! 」とか「 今、総社が熱いんですっ! 」と、とても楽しそうにしていて、当時は「 前向きすぎて、すごいわ 」と思って見ていたのですが、野村君はその言葉通り「 熱い 」総社で確実にお客さんと出会っていたのだからさすがです。
これが続いたのは、15年目の川村君の世代まで。だんだんと新入社員の研修?修行?のような意味合いでやっていくようになった気がします。
今年も春になって住宅業界にも新入社員がたくさん入ってきていると思うのですが、スーツを着た若者が1軒ずつインターホンを押している姿はもう見なくなりました。時代が変わり、今はSNSやHPを経由して、お客さんと出会いやすくなったことが大きいのだと思います。
前回の社長のコラムでもデジタル社会の広告について取り上げられていましたが、今やネットの影響力には目をつむってはいられないというわけです。
・・・そんなこんなで、小川建美も去年からYoutubeチャンネルが始動するなど、SNSの発信を強化しようという流れがあり、僕も最近個人のInstagramを頑張って更新しています( スタッフはそれぞれ個人のInstagramアカウントをもっていて、お客さんに向けて自己紹介になるように色々と投稿しているんです)。営業部のインスタリーダー 杉ノ原さんにせっつかれながら、月に3回は投稿できるよう日々ネタを探しているのですが、これがなかなか・・・。
あれだけ大変だった『 ローラー 』をやりきった僕ですが、SNSの投稿となるとまだまだだと痛感しています。ただ、営業スタイルが時代と共にこれからもどんどん変わり続けると思うと、これもきっと大事なこと。
何とか頑張って( ほどほどに… )更新したいところです。
余談ですが、愛猫の写真や動画をたくさんアップしている工務課長の青井君のInstagram。完全にファンになっています。
そして僕もたまにペットの写真をアップするからなのでしょうか・・・、フォロワーが増えたと思ったら外国の方だったということがよくあります。これもまた、ネットの普及によるグローバル化という変化ですね・・・!
『 変化が求められるもの、大事にしていくもの。見極めていきたいです。 』
木造ホーム㈱小川建美 営業部長 藤井雅治
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