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10年後も残っているモノは? おがけんニュース2022.1号より

 

おがけんニュースをご覧の皆さん、あけましておめでとうございます。 小川賢一です。

 

年末に56歳になり、人生の折り返しを迎えましたが・・・( 迷惑の掛からない程度に110歳まで生きるつもりです! )
56年間生きてきて、この数年の間で世の中が激変しているのを強く感じます。

 

僕が生まれて50年間くらいの間で進化したことは、《 白黒テレビがカラーになった 》 《 テレビが録画できるようになった 》《 リモコンが発明された 》 《 ブラウン管テレビが薄型テレビになった 》 《 レコードがCDになった 》 《 ビデオがDVDになった 》《 ワープロがパーソナルコンピューターになった 》 《 固定電話が携帯電話になった 》 《 フィルムカメラがデジタルカメラになった 》


これらの変化も凄いのですが、変わったのは使う【 物 】だけで、便利になっても【 生活 】のし方にはあまり変化がなかったように思います。

 

ところが、生きる上で不変だと思われた【 衣 】【 食 】【 住 】。僕らは【 住 】の仕事をさせてもらっていますが、その住まいに大きな変化が起きそうなのです。

数年前までは電話線の引込や、将来を見据えて各部屋にLAN配線をしていたのですが、最近は電話線の引込ではなくネットの引込になり、LAN配線は無線でも十分対応できるようになってきました。

そして、さらにお客さんの求めることも・・・

 

数年前 「 トイレとお風呂は明るくしたいし、換気もできるように絶対窓が欲しいです」
今   「 窓がなくてもセンサー照明があるし、換気扇もあるから大丈夫。掃除が大変だからなるべく無くしたい!」

 

数年前 「 50型の大型テレビはすっきりとした壁掛けにしたいです 」 
今   「 テレビは見ないので、 Youtubeをプロジェクターで見るための真っ白な大きい壁が欲しいです。コンセントも目立たないところで 」

 

変化に納得はしつつも、最先端の意見に少し驚いてしまうのでした。
ちなみに昨年家を建てた50代の僕は、もちろん全室窓をもうけ、天窓までつけ、全室に壁掛けテレビとLAN配線・・・これってもはや遺物?

 

ここで、今後10年でなくなるであろう物を考えてみます。固定電話・FAX・プリンター・テレビ・デスクトップPC・リモコン・ハードディスク・コンセント・USB機器・スイッチ・鍵・時計・ノート・ペン・年賀状・通帳・現金・日本男児・・・

 

これからの激変は、新しい物に変わるのではなく、物が無くなっていくという変化・簡素化・省略化・仮想化です。


住宅会社において具体的にどうなっていくかというと、だんだん人が関わることが無くなっていき、メーカー担当者による住宅設備の使い方の説明はQRコード→YouTubeへ( 説明書はWeb上に )。コールセンターは廃止し、Q&A情報を検索してもらうことでトラブル対応→ 将来はAIによる対応。こうした結果、人件費は削減され、コストダウンにつながる???

 

・・・おそらくメーカーの利益になるだけで、ユーザーへのメリットがあるかは疑問です。きっとこの流れ、実際はアフター対応の手間を省きながらも、お客さんにはちゃんと対応しているという「 証拠 」をWeb上に残しているだけ!本当に困っているお客さんは、機械を通して遠回りなんかせず、直ぐに対応して欲しいに決まっているし、そのために人が対応するコールセンターは必要だと思うのですが・・・こう考えると、やっぱり僕らは人と人との対応を大切にしていきたいと思うのです。簡素化は効率的かもしれませんが、本当の心の満足は提供できません!


ちなみに、10年後にはなくなるであろう年賀状、小川建美は今年も継続中です( お客さんからの年賀状も毎年楽しみにしています )。
これも時代に逆らっていつまで出せるか。。。というところですが、当面はアナログを継続します! 

 

 

『  注文住宅だけは、ネットで売りたくありません!  』  

    木造ホーム㈱小川建美 代表取締役 小川賢一

 

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