『 “ 巻き戻し ”って、何を巻くの? 』 おがけんニュース2021.03号より
おがけんニュースをご覧の皆さん、こんにちは。 小川賢一です。
僕が若い頃、年長者に「最近の若者は・・・」とよく言われていたので、「自分が年長者になった時は、若い人を絶対に偏見を持って見ない!」と思っていたのですが・・・
そもそも時代の変化によって、違うところがたくさんあり、使う『言葉』だけでも僕と若者ではかなり違います!
例えば、ビデオの『 巻き戻し 』(僕の世代)が ➡ DVDの『 早戻し 』(若者の世代)になったり、 『 カセットテープ 』 ➡ ギガ容量、黒電話の音 ➡ 聞いたことない、ファクシミリの通信音 ➡ ??、MD ➡ ???、親指と小指を伸ばして『 電話中 』を表すポーズ ➡ スマホはそうやって持たない・・・
物質的に豊かになった結果がこの変化に繋がっていると思うのですが、やっぱり『 インターネット 』と『 スマホ 』の普及は劇的に世の中を変えたのだと思います。
僕が大学生の頃は、ワープロからPC への移行時期で、その頃は多少便利になった程度だったのが、インターネットが出現して、見える景色・世界が激変していき、『 インターネット 』をいつでもどこでも操れる『 スマホ 』が登場してから、環境が変化する以上に、個人の中身が激変していったように感じます。
僕は性格や価値観が固まり切った状態でスマホを使い始めたので、どっぷりとは影響を受けていませんが、多感な10代(特に人間関係によって性格が左右される時)に、スマホを通して多くの人と関わり、不特定多数の他人(例えば「リア充」と呼ばれる人たち)と必要以上に比べると、「こんな素晴らしい世界があるんだ!」「私もこんなふうになってみたい!」というプラス感覚よりは、「なんて自分はちっぽけな人間なんだ・・・」「自分なんて大したことない・・・」「周りの人に比べて自分は不幸・・・」などなど、マイナス感情の方を先に感じるのではないでしょうか?
僕なんかはせいぜい地元の友人と比べるだけだったので、そんなに凄いヤツがいるわけでもなく、出来るヤツも出来ないヤツも手の届く範囲内にいて、同じ空気を吸って共存していました。。。
スポーツは出来るけど、勉強は苦手・・・頭はいいけど、カッコよくはない・・・カッコいいけど、どんくさい・・・要は他人と自分を比べはするものの、みんな一長一短があり、それぞれの個性として成立していたので、そこまで自信を失っていなかったように思います。
この若者とのギャップの話を踏まえたうえで、皆さんは『 権利 』と『 義務 』、どちらが先に来ると思いますか?
僕は間違いなく『 義務 』をきっちりと果たしてから『 権利 』を主張しますが、どうも最近は『 権利 』を先に主張し過ぎているような気がします。
テレビを見ていても『 働き方改革 』『 休業補償 』という言葉をよく耳にします・・・
乱暴な言い方ですが、『 短時間で成果を出して、早く帰り、休みをとればいい 』し、『 ちゃんと納税をしている人が、補償の権利を主張する権利があるんじゃないか? 』と思うのです。
憲法の三大義務(納税・教育・勤労)と三大権利(生存・教育・勤労)を考えた時に、教育と勤労は義務であり権利でもありますよね。
つまり、義務と権利は両輪だということです。
これ以上言うとボヤキになるのでやめときます。。。
そうは言っても『 スマホ世代 』の若者は、多感な時期を他人と比べすぎ、自信を失い、現実を叩きつけられ、義務を果たす自信が持てないという人が多いのも事実。
それは環境がそうさせているので、100%本人たちに責任があるわけでもなく、「今の若い者は・・・」と決めつけるのも違いますよね。
考えるべきは、どうやったら『 自信 』が持てるのか?そのためにはどういう教育・指導がいいのか?これが重要だと思うのです。
とある集計で、1日に2500回スマホに触る(=10分に1度スマホを見る)・・・それによって若者は『 電話に出るのが怖い 』『 面と向かって人と話すのが苦手 』な傾向にあるそうなのですが、これでは誰も幸せになれないと思います。
いくら物質的に豊かになったとしても、結局人の心は、他人の感情を受け取ったり、自分の感情を発信したりした時にのみ動くし、そのやり取りの中で他人を認め、自分を認めることで、『 自信 』を構築できます。
つまり物質的な豊かさを求めて『 何が欲しいか? 』を考えるのではなく『 どんな人になりたいのか? 』を考えることが大切ということ。
まずは、家族との会話(人間関係)を育み、子供の心を豊かに育てられる親を目指すのが良いのではないでしょうか?
そのために、家族団らんできるマイホームを取得し、できる事なら幼少期での『 スマホ 』制限もしておきたいところですね・・・
『 自粛中は、夢のマイホームで家族団らん、密なコミュニケーション! 』
木造ホーム㈱小川建美 代表取締役 小川賢一
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