おがけんのブログ

【 2012年6月号 】 住宅会社の裏事情!!

更新日:2012年06月24日  カテゴリー: おがけんニュース

おがけんニュースをご覧のみなさん、こんにちは!小川賢一です。

 

小川建美では5月1日から新しい期が始まります。

違う言い方をすると4月末決算ということになりますが、

昨年の5月1日から今年の4月末日までを一区切りにして、

この1年間の結果を整理し、

何が良くて何が悪かったのかをしっかり振り返り、

気持ちを新たにして新しい期をスタートするのです。

 

 

そこで、毎年5月に行うのが経営方針発表です。

とても堅苦しい言葉ですが、わかりやすく言うと、

≪おがけん丸≫という船に乗って1年間の航海に旅立つための

『旅のしおり』が『経営方針書』って感じでしょうか。

 

 

『旅のしおり』には、船長が僕で、

乗組員がおがけんスタッフ18名+協力業者さんという乗員名簿、

それぞれの役割・注意事項や

この航海における目標が具体的に明示されています。

 

 

当然目的地や、いつどこの港に寄るのかも書かれてあり、

そのスケジュールにそって旅が進められるように、

それぞれの役割の中で日々の行動が決まっていくのです。

 

 

一般的に会社の経営方針って聞くと、

『目標売上』が一番先に立ち、その為にどんな宣伝をして、

その中で営業マンのノルマが決まっていく!

そんなイメージでしょう。

 

 

しかし≪おがけん丸≫にはノルマはありません。

その代わりに、それぞれの営業マンの個人目標を自分で決めるのです。

それを営業課長が客観的に判断し、

願望的な目標から必達的な目標に修正し、

全体の目標を設定するのです。

つまり『上からおとすやり方』ではなく、

下から積み上げるやり方なのです。

 

 

このやり方の欠点は「厳しさ」が不足がちになる事。

良い点は上からいちいち言わなくても、

「自分で決めたんだろ?」の一言でモチベーションが保てることです。

 

 

どちらのやり方も賛否両論あると思いますが、

僕は、今の時代は『下から積み上げるやり方』があっていると思います。

もう右肩上がりの時代ではなく、

お客さんもしっかりと情報を吟味して買うか・買わないかを決定するし、

いくら頑張ってもすぐには結果はでないのです。

 

 

もちろん、努力し続ければいつかは結果が出ると思いますが、

1年くらいでは結果はでないのです。

その上、ノルマだと契約をする事がゴールになり、

本来の意味を見失うし、

言い訳・弁解をし、なにより仕事が楽しくありません。

目標なら、言い訳・弁解はないのです。

なぜなら自分で決めたから!全て自己責任なのです!

 

 

ここからが業界裏話です!

≪おがけん丸≫の方針で、他社と違うところがもう一つあります。

今年の完成工事棟数目標は44棟ですが、

棟数が他社に比べて多いとか少ないではなく、

結果的に43棟でも、45棟完成しても、

それは目標達成ではないという事です。

 

 

つまり、目標数値よりも多い結果はつくらないという事が他社と違うのです。

普通の会社は目標数値以上の結果をつくればいい、

それは多ければ多いほどよいと思っています。

物を仕入れてそのまま販売する業界・

受注生産でない業界ならそれでよいと思いますが、

住宅業界は分譲系と注文系にわかれ、

注文系で目標棟数以上の家を完成しようとすると、

いろんな負荷がかかります。

 

 

予定数を上回る工事に対し、最初に打つ手は残業です。

会社のスタッフなら夜中まで残業で対応しますが、

現場の職人は残業では限界があります。

 

 

肉体労働で残業をやりすぎると必ず精度が落ちるので、

次に打つ手は作業員を増やす、つまり大工さんを増員するのです。

小川建美でもバブルの時期に経験しましたが、

大工さんを増員するのはとても危険です。

なぜなら、大工さんの技術は工事をやってみないとわからないからです。

「自分は技術がないのですが・・・」という大工さんはいませんよね。

ましてや、腕のいい大工さんが仕事に困っていることは少なく、

どちらかというと腕の悪い大工さんしか増員できないのが普通です。

そんなリスクがあるのに

多くの住宅会社は平気で目標を上回る工事をやろうとするのです。

 

 

一番危険なのは、その会社の期末に完成する工事です。

なんせ期末には目標達成がかかっているので、

会社は何が何でもやろうとします。

突貫工事はザラ、いろんなとこから職人を集めて工事をこなすのです。

 

 

それを毎年目の前で見ている住宅会社の営業マンは、

自分の家を建てる時、絶対に期末に完成することはありません。

これが業界人の常識なのです。

 

 

こうなってくると問題なのは消費税!

これは業界全体が同じ時に期末を迎えるようなもので、

この時期に完成する家は要注意です!

(現場で作業がある限り工場生産のハウスメーカーも同じです)

世の中の職人さんの人数は一気に増えないでしょ?

つまり、生産能力に限度があるのにそれを超えるのですから・・・

 

 

3月決算の会社だと、こう聞いてみてください。

「来年の3月までに住みたいのですが?」

この答え方によって、住宅会社の姿勢がわかります。

 

 

 

消費税は必要ですが、駆け込み需要は誰も幸せにしません!

 

                   木造ホーム㈱小川建美 小川 賢一

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